ボイストレーニングって何?
カラオケでも合唱でも、高音が出ない、喉が痛くなるなどの経験はありませんか?
ボイストレーニングとは簡単に言えば
「いい声を気持ちよく、喉に負担なく発声できるように訓練すること」
歌を歌うとは、いわば「身体が楽器」になるのです。 ボイストレーニングとは、楽器をどう弾きこなすか、つまり、
「身体をどう使うか」
を習得することなのです。
例えば、呼吸の仕方ひとつだけをとっても、声の出方に違いが現れます。
思いっきり吸えば声が長く続く・大きな声が出るわけではないのです。
当あんぷらぐどでは、声楽の発声法に基づいてその習得のお手伝いをしています。
大きなプラスα
ボイトレというと、声量を増す、音域を広げる、歌がうまくなる
と思われる方が多いです。ですが、大きなプラスαがあるものです。
心と身体もスッキリ
鼻呼吸で心身リラックス♪~セロトニン効果
歌うための呼吸の基本原則は、鼻から息を吸うことです。
この鼻から息を吸う「鼻呼吸」にするだけで、
健康になる人はたくさんいる、ということをご存知ですか?
近年、鼻を使わず常に息を吸ったり吐いたりを口でする、
口呼吸の人が増えているそうです。
口呼吸では、汚れた空気がそのまま肺に入ってしまいます。
すると免疫力が落ちたり、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなるとか。
また「睡眠の質が悪い」と自覚する人も、口呼吸の方が多いそうです。
朝起きて、
①唇がカサカサに乾いている
②喉がヒリヒリ痛む
という方は口呼吸の可能性があります。
寝ている間に喉や唇が乾いた空気にさらされて、乾燥するためにおこるからです。
鼻の穴を意識して動かす事ができない方は、普段、鼻の周辺の表情筋を使っていないため、筋肉が動きにくくなっているのです。
でも、あんぷらぐどで歌のレッスンに通われているあなたは大丈夫ですね。
なぜって、レッスンで表情筋を使いまくっていますから(笑)。
息を吸って吐くことで、声を出します。
歌を歌うことは、呼吸そのものといえるかもしれません。
ということは、歌うだけで健康になれる、一石二鳥なのです♪
そして、この「呼吸」は精神面にも影響を及ぼします。
あなたはセロトニンという脳内物質をご存知ですか?
俗に幸せホルモンといわれる、気分を安定させる物質です。
うつ病や「キレる」症状になりにくくなるといわれています。
このセロトニン、腹筋を使い5分以上呼吸を上手にできれば、
分泌が増えてくるそうです。
息をしっかり吐ききれば、横隔膜や腹筋などの筋肉が強く収縮して、
その反発で自動的に深い呼吸ができます。
そうです、これって・・・!
歌を歌っていれば、いつの間にか自然に行っていることですよね♪
よく、大声を出して歌うとストレスが発散できる、という方がいらっしゃいますが、まさに幸せセロトニン効果、ですね!
自然とより多くの空気を取り込むコツは、胸を張って背筋を伸ばすこと。
呼吸が楽になるそうです。
逆に背中を丸めた様な姿勢だと、
首が前に出てあごが上がり、浅い呼吸になるとか。
あんぷらぐどレッスン室には鏡がありますので、
ぜひ、鏡の前で姿勢を正してくださいね。
さあ、気持ちよ~く、声を出しましょうね♪
参考文献:朝日新聞【医療】記事